愚痴・憎まれ口・無駄口・世迷言・独断と偏見・屁理屈・その他言いたい放題



その24.≪僕って、変な舞踊家ですかネ〜?!≫



し振りに時間がの余裕出来たので、HPのファイルの点検をしてい
たら、保存されていた文章を発見しました!おそらく「談話室」での
レスだと思いますが、何のために保存したのか覚えていません!PC
の調子が悪くて書き込めないので、消えてしまうのも勿体無いと思っ
て取っておいたのか、それとも、いずれ「独り言」にUP仕様と思っ
たのか、ドチラかだと思います♪改めて読み直してみたところ、僕が
今までにも何度も口にしている内容なので、折角だからUPする事に
しました!一度読んだ記憶のある方には、重複してゴメンナサ〜イ!

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踊りの内容と役柄」をシッカリ掴む事は、踊りの上手下手以前に、
大切な事だと僕は思ってます!「踊りは芝居じゃないんだから、役作
りよりも、綺麗に踊る事が大切だ!」と仰る舞踊家さんもいらっしゃ
るし、僕は敢えて反論はしませんけど、芝居出身の僕は、ヤッパリ綺
麗なだけの踊りは、感心はしても感動はしません!       


の「テーマ」と主人公の「役柄」を無視した踊りは、上っ面の美し
さだけみたいに感じます!1つの作品を通して、何を観客に訴えるべ
きか!どこをどんな風に楽しんで貰えばいいのか!僕はいつも悩みな
がら踊っています!だから時には、わざと「下手クソ」に踊る事もあ
るんです!(笑)                      

えば・・・長唄の「越後獅子」という作品がありますが、あの主人
公は越後の若い(多分新婚ホヤホヤの)農民で、農閑期に江戸に出稼
ぎに来てるんですけど、歌詞をよく読むと、一貫して「望郷の想い」
しかありません!兎に角、「越後はいいナァ♪早く帰りたいナァ♪」
って、言い続けてるんですよネ!(笑)僕のイメージでは、真っ黒に
日焼けした口元からこぼれる真っ白い歯が眩しいような、農村の青年
団のリーダーみたいな、近頃珍しい(?)純朴で爽やかなイモ兄ちゃ
んなんです!(笑)                     

すから、踊りを観終わったお客様に、「家に帰ったら、久し振りに
故郷に電話でもしてみようか♪」な〜んて思って頂けるように踊りた
いんです!それが、一度も土を弄った事がないような、「杉作少年」
みたいなナマッチロイのが出て来て、差す手引く手も鮮やかに、洗練
された踊りを踊られると、「上手いナァ!」と感心はしても、「なん
か違うんじゃない〜?!」と言いたくなる訳です♪(笑)僕、舞踊家
としては、ヤッパリ変かナァ・・・(汗)           


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記の「独り言」を読んで下さった方達から、「みんなの談話室」に
沢山の感想の書き込みを頂きましたので、コピーして保存する事にし
ました♪異論・反論をお楽しみ下さいネ!(笑)
        

...2002/10/03(Thu) 02:38:41 No.32
独り言を読みました  by すの字
「越後獅子」が素朴で爽やかなイモ兄ちゃんだって、
そんなこと考えたこともなかった。
ちょっと、反論したい気もあるけど、眠いから、またね……。

喜州...2002/10/03(Thu) 20:55:50
すの字さんが「越後獅子」に抱いてるイメージ、聞きたいです♪
僕も初めのうちはあまり深く考えなかったんですけど、
歌詞を読みながら振りを確認してる内に、
そういうイメージになっちゃったんです!(笑)
別に、他人に強要してる訳じゃないけど、
僕の責任で上演する場合は、そのイメージを大切にしたいです♪
すの字 [web]  ...2002/10/04(Fri) 20:37:27
「越後獅子」
出のオロシでキッパリときまっていただきたい。
一本歯の下駄の足拍子、気持のよい間で踏んでいただきたい。
晒しで美しい波模様を描いていただきたい。
望郷の念を想起させ、
哀愁を漂わせるのは、それが出来てからのことです、
わざと下手くそに踊るなんざ、喜州さんにはできますまい。(ちょっとアホさん風に言ってみたかった)
喜州...2002/10/05(Sat) 00:10:15
>望郷の念を想起させ、
>哀愁を漂わせるのは、それが出来てからのことです、

勿論、仰る通りです!ひたすら精進いたしますので!(汗)

>わざと下手くそに踊るなんざ、喜州さんにはできますまい。

僕が言ってる「下手くそ」の意味は、
「都会的な洗練された動き」ではなく、
「朴訥な地方色」の方を大切にしたいと言う意味です♪
田舎のお兄ちゃんが、稼ぎの為に一所懸命踊ってるんじゃなきゃ、
いくらキッパリきめても、出て来た瞬間にもう、
「越後獅子」じゃないでしょ?!
ご祝儀舞踊じゃないんだから、
舞台に出てる間だけは、その役を生きたいんです!
常磐津の「角兵衛」の角兵衛獅子の雰囲気で、
「越後獅子」を踊っちゃいけませんか?!
すの字...2002/10/05(Sat) 00:11:12
話が逸れますが、美空ひばりの歌に、
「越後獅子の唄」「角兵衛獅子の唄」という曲があります。いずれも、西條八十作詞、万城目正作曲です。
この2曲を聴いていると、昔の作詞家、作曲家は純邦楽の知識・素養があるのだなということがわかります。
喜州...2002/10/05(Sat) 00:17:16
あ、同時書き込み〜!!!(笑)
おまけに、文字色まで一緒だ〜♪
そうですネ!昔の人は、作家でも作詞家でも、
色々と勉強してた事がよく解かります♪
今の人は、言葉に対する感性は素晴らしくても、
一言一言の重みが足りないように感じますが・・・
すの字 [web]  ...2002/10/05(Sat) 21:42:32
喜州さんのおっしゃることはよくわかりました。
私も「越後獅子」を数多く観てきましたが、
土の匂い、故郷を離れた芸人の哀感というものを
感じさせてくれるものを観た記憶がありません。
私の感性が鈍いのかもしれません(涙)
さくら子 [web]  ...2002/10/05(Sat) 23:18:52
横にそれますが、歌手の吉幾三の歌には土の匂いを感じます。
だから・・・といって、踊りの唄の時にそれを出してもねぇ。
喜州...2002/10/05(Sat) 23:54:49
お2人にレスで〜す♪

僕が一番耳慣れてるレコード(CD)は、
先代芳村伊十郎師と山田抄太郎師の演奏ですが、
実に洗練された、鬼気迫るほどの名演であるにもかかわらず、
何故か「越後」の匂いを感じます♪
ひなびた雰囲気が、かもし出されています♪
「打寄する打寄する・・・逆巻く波の面白や・・・」の辺りも、
太平洋ではなく、日本海の荒波を想起させられます!

リアルな芝居ではなく、舞踊なんですから、
決して生々しい土の匂いが欲しいとは言いませんが、
踊ってる本人が、何歳ぐらいなのか、既婚者なのか、
何処の出身で、現在どんな心境なのか、
考えないで踊ったり演奏したりする事の方が、
僕には信じられないんです!
だって・・・「越後獅子」って、題名の通り、
「越後」から出て来た獅子舞なんでしょ?!(笑)

随分昔の話ですが、中村雀右衛門丈が、
京都(島原)の傾城の扮装で、「越後獅子」を踊られたそうですが、
(筝曲の「越後獅子」だったと思いますが)
郷愁の想いに溢れた舞台だったそうです♪
すの字さん、観てませんか〜?! 
アホ...2002/10/06(Sun) 07:49:27
すの字さんの技術論、
喜州先生の技術を超越した心の移入論、
論点が違いますので、かみ合わないのが当然です。
観る側の私としては、先ずはすの字派でしょうか、
常々口にしている行儀、格好の良さに通じ、嬉しさを与えてくれます。
心は既に振りの中にあり、技術を習得する事は心の収得にも繋がる。
技術を伴わない思い入れの表現程不快な舞台はありません。

作詞作曲者の「○○」ではなく、
美空ひばりの「越後獅子の唄」と同様
藤間喜州の「越後獅子」に期待です。

邦楽の素養も知識も無い輩の戯れ言、お聞き流しの程を。
喜州...2002/10/06(Sun) 11:18:36
そうですネ!
古典の振りは、長年に渡って多くの先人達が練り上げてこられた物なので、
なにも考えなくても、キチンと教わった通りに踊るだけで、
ある程度の心も風景も表現出来るようになっていて、
流石だナァ!と、常々感服しています♪
まずはある程度のレベルの技術を習得すべきだし、
鑑賞に堪えるだけの表現力が必要な事は、言うまでもないでしょう!
ただ・・・踊りは本当にお上手なのに、
目が死んでる舞踊家さんが多いのも事実です!
あんなに上手なのに、どうして心が伝わってこないのか、
今自分が演じてる振りを、どこまで理解してるのか、
首を傾げたくなる場合が多いんです!
僕は演劇畑の出身なので、上手下手より、
役の性根を掴んで演じてるかどうかが、一番気になります!
小さな子供でも、それが出来てる人の踊りには感動します♪
僕の「越後獅子」、大方の舞踊愛好家には不評かもしれないけど、
初めて日舞を観る人には、楽しんでもらえるカモ!!!(爆)
・・・・・




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